銀河英雄伝説 ON THE WEB インタビュー
 


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第4回 田原正聖(プロデューサー)  「1996年 第4期制作時インタビューより抜粋」

全員一致で決定した『ボレロ』をバックの宇宙戦闘シーン

 アニメ版『銀河英雄伝説』の立ち上げから外伝まで、全作品の制作に深く携わった田原正聖プロデューサー。1996年、本伝第4期制作中の彼が、他のどのアニメ作品とも違うリアルで厳かな雰囲気を持った『銀河英雄伝説』という作品について、その独特のこだわりを語った――。

 

――BGMにクラシックを使用した理由は?

 『銀河英雄伝説』を最初にアニメ化した『わが征くは星の大海』(1988年)の脚本を担当した首藤(剛志)さんが、『ボレロ』(1928年 ラヴェル作曲)をバックにした宇宙戦闘をやってみたいとおっしゃったんです。そのときの首藤さんのオーダーは、“『ボレロ』のような音楽”ということだったのですが、「それなら、本当に『ボレロ』を使いましょう!』ということになりました。それを総監督の石黒(昇)さんに相談したところ、石黒さんも、「前から『ボレロ』を宇宙戦闘に使いたかった」と。偶然の一致なのですが…。こうして、とんとん拍子に“戦闘シーンには『ボレロ』”と決まり、その段階で、他の音楽も全てクラシックで行こうということになりました。

――戦艦のデザインなどにもこだわりはありますか?

 帝国側の戦艦は、もともと地方叛乱制圧用に作られていて、惑星の大気圏内まで入ってくることが出来る、というのが大前提です。そして、同盟側の戦艦は、あくまでその帝国軍と戦うための、宇宙空間用の兵器ということになります。あんなに大きい戦艦が無闇に(大気圏に)入ってくると、大気を破壊してしまうだろうということで、同盟側の戦艦はシャトルで出撃します。デザイン的にも、帝国と比べて、同盟の戦艦には出っ張りなどが多く、大気圏航行には向かない形になっています。

――声優については、どのようなこだわりがありますか?

 あまりにも声優の人数が多く、キャスティング費だけで普通のTVシリーズのアニメ作品と比べて5倍かかっている回もあります。これだけ個性のある声優を使うと、それ故に(複数のキャラクターに)兼用することが出来ないんです。その個性がキャラクターの個性として定着してしまいますから。初期は兼用もしていましたし、意図的に兼用したキャラクターもありますが、あくまで兼用は避け、個々のキャラクターに個々の声優を割り当てる形をとるのが基本コンセプトでしたね。逆に言えば、それだけキャラクターが多い作品なので、このような方法をとらざるを得なかったのですが…。

――制作段階で苦労していることはありますか?

 原作では、ラインハルトというキャラクターの性格は、“あまり華美を好まない”ということになっています。ですから、本当は銀河帝国の皇帝ともなると、居住している建物なども“どーーんっ!”と大きいものにした方がSF的な雰囲気や迫力が出るのですが、どうしてもそれが出来なくて…。ついつい、「“広い部屋”とは言っても、せいぜい20畳ぐらい」なんて考えてしまう(笑)。ラインハルトには意外と貧乏くさい所があるので(笑)、大風呂敷が広げにくくて、そのへんが苦労していると言えば苦労しています。



<田原正聖(正利)プロフィール>

1960年、 長野県生まれ。1983年、(株)キティフィルムに入社。1995年 、(株)ケイファクトリー設立に参加(取締役)。2000年 、(株)ケイファクトリーを退社、(有)T.P.O設立(代表取締役)。
OVA「Making of うる星やつら4」(1985年)のプロデューサー・ディレクターを担当し、LD全集BOX「『うる星やつら』LD50」の企画を立案する。1986年、OVAシリーズ「銀河英雄伝説」を企画、プロデューサーとして全作品に携わる。現在、「新釈 眞田十勇士 The Animation」を制作中。
その他のプロデュース作品に、OVA「創竜伝」(1991年〜)TVシリーズ「鬼神童子ZENKI」(1995年 テレビ東京系)などがある。

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