――マシュンゴという人物について、どのような印象がありますか?
とにかく、無口だったんですよね(笑)。 いかにも職業軍人という感じで、あまり話さない人物だったので、台詞が本当に少なかったです(笑)。 1話につき、ほんの一言二言くらいだったのではないでしょうか。ですから、本当に「無口な役だったなあ」という印象なのですが……(笑)
印象に残っている台詞は、やはり「運命には逆らえませんから」という一言ですね。他には「はい」とか「いいえ」とか、
とにかくセンテンスの短い台詞ばかりでしたから(笑)
――マシュンゴを演じる上で、苦労したのはどのような所ですか?
少ない台詞の中で、どれだけインパクト、存在感を出すかということですね。これがなかなか難しいんです。あとは、職業軍人ということで、自分なりにきっちりとしたしゃべり方を心がけた記憶がありますね。
――原作をどのように意識して演じましたか?
原作のある作品はどのような作品でもそうですが、どうしても原作とは変わってしまう部分がありますからね。参加するときは、いつも、「私で良いのかな」「私でなくても、もっとぴったりの方がいらっしゃるのではないかな」なんて思ってしまったりするのですが、そういう風に考えてしまうと、それが芝居に、声に出てしまうので、原作を意識するときは極力「このキャラクターは、私だ」と自分に言い聞かせて、その作品に入るようにしています。僕は、どちらかと言うと、いろいろな声が出せる器用なタイプではなく、俗に言う“癖のある声”“癖のあるしゃべり方”なので、それが逆にこの役を演じるには良いのだと自分で思い込んで、自分の中で咀嚼、消化して演じています。