――オフレッサーとはどのような人物だと思いますか?
叩き上げの人なので、意外と“デキる男”で、物事に動じないですよね。そして、上級幹部なので、庶民的な……下々の(笑)感覚ではなく、部下たちの命を守りながら国のために戦うという気持ちで演じましたね。
僕は、強いケダモノ系のキャラクターを演じることが多いのですが(笑)、ただ強さだけを表現してもそれだけになってしまうので、強さの裏には家族や子供もいる生活があり、愛があるというような……強さの中にも、どこか愛情、苦しみ、そういったものがある、ということを演じようと思っています。
――アフレコの際、何かエピソードはありますか?
映画を作るときに使うことが多いスタジオでの収録だったんです。ですから、スクリーンも大きくて、スタッフも気合が入っていましたね(笑)。……(スタジオの使用料が)きっと高かったのだろうなあと思っているんです(笑)。映画を何故大きなスタジオで収録するかというと、小さなスタジオで録音すると、大きな映画館で流したときに、画面と音との少しのズレが目立つらしいんです。昔、1度録音した作品を、そのスタジオで再度収録し直したこともあります。ですから、最初から大きな画面に合わせて収録をしたという、相当気合の入った作品だったという印象が残っていますね。
――『銀河英雄伝説』について、どのような印象をお持ちですか?
とにかく、スケールが大きくて……、その大きさがいちばん印象に残っています。戦いがあったり、恋愛があったり、まさに“人生”が詰め込まれている作品だと思います。僕たち声優は、作品のスケールに負けないように演技をしていましたねぇ。見て頂いて、描かれているスケールの大きさと、生きるとはどういうことなのかということを少しでも感じて頂ければ、出演者としては嬉しい限りです。