陛下、実は私が思慕する方は実は他におります。
しかし、「銀河英雄伝説」の小説・コミック・アニメを通して陛下を尊敬できる点がというよりは、他の人物よりも私が感嘆させられた点がございます。
コミック版での陛下のお言葉。「何一つ決めてやるものかと」
即位してから崩御されるまでの63年間、国政に関すること全て何一つお決めにならなかったその意志の強さです。
意志の強さでいえば、新王朝を樹立したラインハルトの名前が挙がりそうですが、「権力」というどんな人間でも持ちたがる、持てば使いたがるこの力を全く行使しなかったことはとてもすごいことだと思います。
アンネローゼを後宮に召したことにより、ストーリーは幕を開けましたが、陛下が何かを「決定」していればストーリーはもっと大きく変わったのではないでしょうか。
改めて読み直すと、そう考えさせられる今日この頃です。
ふじ より |