『銀河英雄伝説』を読み始めた頃は、まだ少ないお小遣いからがんばって本を買うくらいの年齢だったのに、いつの間にかもう私はあなたの享年と同い年になってしまいました。
ヤン提督のことを思うと、あの頃のドキドキとして本を読み進め、真剣にあなたの死に涙した時のことを思い出します。
あの頃のように物事に熱中する勢いは年と共に薄れてしまったように思えますが、また小説を読み返すと、その時のような心の熱さが蘇ります。
あなたから学んだことはたくさんありました。
それらは今でも消えることのない輝きを放つ宝石のようなものです。
もうすぐ私はあなたより年上になります。
あなたに恥ずかしくないような34歳を迎えたいと思います。
かおる より |