あなたと出会ったのは確か16の時、某古本屋の漫画のコーナーでした。
それまでの僕は何の根拠もなく、ただ社会を憎み、大人を畏怖し、まるでささくれだって、わけもなく怯えていた狼のような心の持ち主でした。
そういう僕にあなたはユリアンという少年の視点から、英雄とは程遠い寝起きのパジャマというどこにでもいそうな普通の人の姿で現れましたね。
そこから一目であなたに好感を持ち、あなたの理性に富んだ柔らかな考えや心に触れていくうちに、ゆっくりとですが確実に心の濁りやくすみが取れていくように思えました。
あなたからは本当に色々なことを教わりました。
過去の僕はあなたのような柔らかな大人になりたいと思い、色々と努力してきたつもりですが、なれてるかな。
そしてあなたの思っていたそれぞれの星を、僕は自分の手でしっかりと握りしめているのでしょうか。
最後に あなたにあえてよかった。
ユリアンの境遇に憧れる性根はオリビエポプラン より |